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一時停止はしっかりと

うっかりしがちな一時停止

バイクに乗り始めて数ヶ月が経ち、基本的な作業はすべて把握しているつもりなのに、ついうっかりしてしまいがちなのが一時停止です。
実際、警察庁が公開している「交通死亡事故の発生状況及び道路交通法違反取締り状況等について」においても、交通違反の中で最も多く検挙されているのが「一時停止」なんです!
令和3年における検挙件数は1,588,628件となっており、交通違反全体の3割弱を一時停止が占めていることになります。

一時停止というのは、道路交通法に規則が定められています。
ところが、表現があいまいなために、運転をしていると「本当にこれでいいのかな」と迷ってしまうケースがあるのです。
例えば、「停止線の直前」という言葉ですが、停止線を踏んでしまえば厳密に言ってアウトになってしまいます。

ところが、交差点によっては停止線の直前でストップすると見通しが悪くて、危険だというケースが多いことも事実です。
「停止線の○センチ前だからセーフ」「停止線の△メートル以上手前ならアウト」などといった明確な数値は定まっていないため、現場での警察官の裁量によって違反かどうかが判断されることになります。

ちゃんとした一時停止とは

一時停止する位置と同時に、注意したいのが「ちゃんと停まっているかどうか」ということです。
習慣的に、停止線の手前で原則はするけれど、車輪の動きが止まって本当にバイクが停まった状態にはならないまま発進してしまうライダーも少なくないはずです。
「足が地面に付けばだいじょうぶ」と考えているライダーもいると思いますが、徐行している状態でも足を付けることはできます。

つまり、一時停止をする際には意識してきっちりと停車をしなければ、停まったとはみなされないケースがあるということです。
警察官によっては、一時停止を非常に厳しくチェックする場合がありますので、一時停止が義務付けられている箇所では、これみよがしに「ぴたっ」と停車する習慣をつけることが大切でしょう。
左足を地面に付けることも忘れてはいけませんが、両足を付ける必要はありません。

一時停止を常に確実に行っていれば、事故に遭う確率ももちろん格段に低くなりますし、検挙される心配もないので一石二鳥です。
普段あいまいに行っているバイク操作も、一度きちんと見直してみることが大切かもしれません。
罰則があるということは、それなりの危険を伴う動作だということを、改めて認識しましょう。

ちなみに一時停止を遵守しなかった場合の罰金は、自動二輪が6,000円、原付50CCでは5,000円となっています。
反則点数も2点も取られてしまいますので、くれぐれも気をつけなければなりません。