ジャックナイフ

自動二輪・ロードバイクでおなじみの上級テクニック

「ジャックナイフ」とはもともとは非常に鋭利な刃を持った折りたたみ式のナイフのことを言うのですが、同時にバイク(自動二輪)やロードバイクに乗るときに行う上級テクニックの名称でもあります。

バイクやロードバイクのような二輪車に乗った時に運転に自信がある人がまず挑戦するといわれているのがこの「ジャックナイフ」と「ウイリー」で、いずれも走行中に車輪の片方を浮かせて走るというかなり難しいものとなっています。

ジャックナイフのやり方を簡単に説明すると、まずバランスを取るために助走を行いその途中でタイミングを見計らってフロントブレーキを急にロックをかけつつ体の重心を思い切って前に投げ出します。

すると当然のことながら二輪は慣性により前だけに重心がかかり後輪が宙に浮いた状態になります。

成功のためには絶妙なバランス感覚を維持しつつ、勢いをなくさないようにする思い切りが必要になってきます。
ちなみにガチャピンもバイクでジャックナイフとウイリーを披露したことがあります。

ジャックナイフの語源など

この技の名前が「ジャックナイフ」ということを不思議に思う人も多いようですが、確かにバイクの技としての語源ははっきりしていないようです。

実は他にも「ジャックナイフ」という名称の技や現象はいくつかあり、有名なものとしては大型トラックにおける急ブレーキ時の危険状態をさしてそう呼んでいます。

大型コンテナを積載した大型トラックが急ブレーキを前輪にかけてしまうと、いわゆる「お尻が振れる」状態になって後部コンテナが駆動部に向かって折れ曲がるようなります。

このときの折れ曲がった動きがボタンで飛び出す本物のジャックナイフによく似ているためその名称がついたといわれています。

バイクの技としてのジャックナイフも、後輪が跳ね上がったときの様子がポンと飛び出るナイフに似ているためその名称になったのかもしれません。