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ガス欠症状には気を付けよう

ガス欠症状とは

バイクに乗っていて、「なんとなくエンジンの回転数がおかしい!」「エンジンが止まってしまう」といった症状に見舞われたことはありませんか?
ガソリンは十分に入れてあるはずなのに、まるでガス欠のような状態になる場合には、「ガス欠症状」が起こっているのかもしれません。
ガス欠症状というのは、なんらかの原因によってガソリンがスムーズに供給されなくなった際に起こる状態のことで、ガス欠とは違います。

単なるガス欠であれば、ガソリンスタンドに入って給油をすればそれで問題は解決します。
ところが、ガソリンはあるのにまるでガス欠のような症状が見られる際には、注意が必要です。

キャブレター車の場合であれば、燃料コックをリザーブに切り替えれば予備のガソリンを使って少しの距離を走ることができますので、ガソリンスタンドにたどり着くには十分でしょう。
キャブレター車ではない場合には、タンクを左右に振れば少しの距離はかせぐことができます。
愛車がどのくらいのガソリン量でどのぐらいの距離走れるのかを普段から把握していれば、ガス欠になってしまう心配もありません。

ただのガス欠との違い

ただのガス欠であれば、問題は簡単に解決できます。
ところが、ガス欠でもないのにガス欠症状が出てしまう場合には、原因を突き止める必要があります。
たとえば、液体ガスケットがはみ出している場合にがガス欠症状になることがあります。
液体ガスケットがはみ出すとガソリンの流れを止めてしまうので、キャブレターやタンクを取り付ける際に注意しなければなりません。
タンク内にガソリンがたくさん入っていれば、たとえ液体ガスケットがはみ出していてもガソリンは出てきますが、ガソリンが残り少なくなっているとガソリンの流れがせき止められてしまいます。

また、燃料ポンプが故障してしまい、圧送不良を起こしているような場合にもガス欠症状が出てしまいます。
燃料ポンプの故障は自分の目では判断しにくいので、できるだけ早くバイクショップで見てもらうことが大切です。
新しいものと交換してもらうことで、ガス欠症状は解決します。

ガス欠症状が出たときの対策

バイクが故障しているわけでもないのにガス欠症状が出る原因として考えられるのは、キャブレター車でガソリンコックをONにしたまま走っている場合です。
ですから、ガス欠症状が出たら、まずはガソリンコックがONになっていないかどうかを確認しましょう。
ONになっていた場合には、RESに切り替えるだけで問題は解決します。

燃料キャップが新しい場合にもガス欠症状が出やすいので、キャップを開けた状態でエンジンがかかるかどうかチェックしてみるのもおすすめです。
キャップの穴が塗料などで詰まっていると、ガス欠症状が出ます。

一時停止はしっかりと

うっかりしがちな一時停止

バイクに乗り始めて数ヶ月が経ち、基本的な作業はすべて把握しているつもりなのに、ついうっかりしてしまいがちなのが一時停止です。
実際、警察庁が公開している「交通死亡事故の発生状況及び道路交通法違反取締り状況等について」においても、交通違反の中で最も多く検挙されているのが「一時停止」なんです!
令和3年における検挙件数は1,588,628件となっており、交通違反全体の3割弱を一時停止が占めていることになります。

一時停止というのは、道路交通法に規則が定められています。
ところが、表現があいまいなために、運転をしていると「本当にこれでいいのかな」と迷ってしまうケースがあるのです。
例えば、「停止線の直前」という言葉ですが、停止線を踏んでしまえば厳密に言ってアウトになってしまいます。

ところが、交差点によっては停止線の直前でストップすると見通しが悪くて、危険だというケースが多いことも事実です。
「停止線の○センチ前だからセーフ」「停止線の△メートル以上手前ならアウト」などといった明確な数値は定まっていないため、現場での警察官の裁量によって違反かどうかが判断されることになります。

ちゃんとした一時停止とは

一時停止する位置と同時に、注意したいのが「ちゃんと停まっているかどうか」ということです。
習慣的に、停止線の手前で原則はするけれど、車輪の動きが止まって本当にバイクが停まった状態にはならないまま発進してしまうライダーも少なくないはずです。
「足が地面に付けばだいじょうぶ」と考えているライダーもいると思いますが、徐行している状態でも足を付けることはできます。

つまり、一時停止をする際には意識してきっちりと停車をしなければ、停まったとはみなされないケースがあるということです。
警察官によっては、一時停止を非常に厳しくチェックする場合がありますので、一時停止が義務付けられている箇所では、これみよがしに「ぴたっ」と停車する習慣をつけることが大切でしょう。
左足を地面に付けることも忘れてはいけませんが、両足を付ける必要はありません。

一時停止を常に確実に行っていれば、事故に遭う確率ももちろん格段に低くなりますし、検挙される心配もないので一石二鳥です。
普段あいまいに行っているバイク操作も、一度きちんと見直してみることが大切かもしれません。
罰則があるということは、それなりの危険を伴う動作だということを、改めて認識しましょう。

ちなみに一時停止を遵守しなかった場合の罰金は、自動二輪が6,000円、原付50CCでは5,000円となっています。
反則点数も2点も取られてしまいますので、くれぐれも気をつけなければなりません。

タイヤバーストにご用心

タイヤバーストの原因

バイクが安全に走行するために、欠かせないのがタイヤのメンテナンスです。
タイヤはパンクするだけではなくて、ひび割れが入ってしまうこともありますし、時には「バースト」といってタイヤが突如避けてしまう危険性が全くないわけではありません。
バーストの原因として考えられるのは、走行による摩耗によってタイヤが薄くなってしまい、ちょっとした刺激によって裂けてしまうケースが多くなっています。

また、気象条件によっては路面の温度が非常に高くなっていて、タイヤ内の空気の温度が上昇してバーストしてしまうケースもあります。
もうひとつ、タイヤ内の空気圧が十分ではない場合、「スタンディングウェーブ現象」が起きてしまい、タイヤが破損してバーストに至ることがあります。

バーストした際の対処方法は?

バーストしたということは、タイヤが摩耗している可能性が高いので、タイヤをすっかり交換してしまうのが一般的な修理方法です。
バイクショップでタイヤを交換してもらう場合の工賃は、2,000円〜5,000円が目安です。
高速道路などでバーストした時にはバイクの輸送料金が必要となる他に、新しいタイヤ自体の料金もかかってきます。
道路を走っていてバーストした際に、「次のガソリンスタンドまで行ける」などと無理して走っていると、ホイールにまで傷がついたり変形したりすることがあり、大変危険です。

バーストを予防するためには

バーストを予防するためには、日頃からタイヤのメンテナンスをこまめに行っておくことが重要です。
タイヤがすり減っている状態だとバーストを起こす可能性が大きくなりますし、損傷などがある場合も走行中にバーストする危険があります。
タイヤの空気圧も適切に調整されていないとバーストに通じやすいので、定期的にチェックするようにしたいものです。
バイクで走行していて「なんとなく乗り心地が悪くなった」「ハンドル操作がしにくくなった」「燃費が悪くなった」といったサインを感じた時は、空気圧を必ずチェックするようにしましょう。

タイヤというのは紫外線などによっても劣化するパーツですので、空気圧をチェックする際には必ず劣化していないかどうかの確認することが大切です。
バイクを屋外に駐輪しているライダーは、必ずカバーをかけるなどして紫外線や温度差から守ってあげたいものです。

タイヤがバーストする前には、予兆が感じられることも多いので、走行の快適が楽しめない場合には早めに原因を突き止めるべきです。
車体が小刻みに振動する、あるいはゴムが焼けるような臭いがするような時は気を付けなければなりません。
特に高速道路を走行してこのような異常を感じたときは、速やかにバイクを安全な場所に駐輪しましょう。